あの日アレを忘れた話
これは小旅行の帰りに知人を駅に送り、私は車で帰宅していた時の話。
助手席が空いたので後部座席に置いていた鞄を移動させようとすると、一つの物体が目にとまる。
すぅ~・・・スマホだなぁ、あいつの。
そこには知人が置き忘れていったスマートフォンが。
電車の発車まであと15分、急いで駅に戻る。
車の窓越しに駅の入口を確認する。
人影はなし、勿体ないが有料駐車場へ。
駅の入口をもう一度確認。
いない。
走って改札口へ。
いない。
もう中に入ったか?
ため息を付きながら入場券を購入し中を探す。
いない。
電車はまだ来ていない、それなら・・・と改札口に戻り待機する。
いた!
どうやら知人もすぐにスマホがないことに気づき僕が戻ってこないかと駅の外をうろうろしていたらしい。
その後笑いながらも同じことにならないように話をする。
・トラブル時は駅の入口で待機
・誰かに電話を借りて連絡を取る
そうこうして分かれ、旅行を終えたのだった。
あるかも知れない未来の話
さて、我々はダイバーです。
前述の事例に似たようなシチュエーションがありますよね。
そう、ダイビング中のロストです。
ロストした場合の対処方は、1分間その場で相手をさがし見つけられなければ水面へ移動し待機する。
ガイドは通ってきたルートを辿り、見つからなければ水面へ移動する。
バディやガイドによって違いはあるでしょうが、この様な段取りにしているところが多いでしょう。
ただそれが浸透しているかどうかは別の話。
実際は行ったであろう方向にすこし進んで探すダイバーも多いんじゃないでしょうか。
僕も今までロストして水面に移動する状況になったことがなかったのでそうしていました。
これで見つかれば御の字ですが、見つからない場合大きなトラブルに発展することもあり得るでしょう。
皆さんの中にも今までロストの経験をしたことがない方もおられるとは思います。
しかし今までなかったからと言ってこれからの未来で起きないとは限りません。
ルールを決め、守ることが大切です。
あの日スマホを忘れなければ。
今回の件で「バディ間でトラブルがあった場合のルールを決めそれを徹底する」、その必要性が言葉でなく心で理解できました。
こういった日常での出来事をダイビングに置き換え考えて見ることで、事故やトラブルを防げるかも知れませんね。
皆さんも日頃バディさんやガイドさんと決めているルールを見直してみては如何でしょうか?
少しバタバタしましたが、今後ロストが発生した時に安全に合流できる可能性が高まったと思えば、今回の件は良い体験だったと思います。
「あの日スマホを忘れなければ」大事になっていた、と笑い話ができる様にしたいですね。
いや、ロストしないことが1番ですがね!
それでは!