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ダイブコンピューターの予備を持つ意味【バックアップ器材】
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皆さんはダイビングをする時に予備器材・部品について考えたことがありますか?

 

予備器材・部品と言ってもダイビングに向かう際に予備として持って行くもの、実際に水中に持ち込むものとがあります。

前者はシリンダーなどのOリングやマスク・フィンなどのストラップ、後者は皆さんご存じオクトパスやマスク本体、ナイトダイビングでの予備ライトなどがあります。

 

オクトパスや予備ライト(ナイトダイビング)は携帯が必須となっているところがほとんどなので気にされてない方は多いと思います。

それでは予備の「ダイブコンピューター」はどうでしょう?

皆さんの周りでダイブコンピューター(以下ダイコン)の予備を携帯している人はいますか?

 

今日はそんな予備のダイコンのお話です。

 

今回の内容
  • ダイコンの故障原因
  • ダイコンが故障したら?
  • 2つのダイコン(メイン+予備)を使っての潜り方

 

この記事の目次

ダイブコンピューターの故障

ダイコンの故障の原因は様々、ここでの故障とはダイビング中にダイコンが「正常に動作しない」・「見ることが出来ない」状態を指します。

 

故障の原因
  • 水没
  • センサー不良
  • ボタン類の動作不良
  • 画面の割れ
  • バッテリー切れ
  • ベルト破損による紛失

 

よくある故障原因が水没とバッテリー切れです。

 

水没の原因はダイコンの内部に取り付けてあるOリング(パッキン)が不良の場合に起こります。

経年劣化や熱などがOリング不良の原因になります。

定期的なオーバーホールで取り替えを行いましょう。

 

バッテリー切れの原因はダイビング前の充電不足、バッテリーのへたり(劣化)。

前日・当日の充電、バッテリー残量の確認。

こちらも同じように劣化が見られたらオーバーホール(バッテリー交換)を行います。

 

その他センサー不良によるダイブモードへの移行不良。

船や岩場などに強くぶつけた際に画面を損傷する。

ボタン類へのゴミの噛み込みによりボタン自体が押せない、接点不良による動作不良。

切れ・こすれによるベルトの破断→ダイコンを落とし紛失。

などが起こり得ます。

 

ダイコンが故障したら?

1ダイビングの中止

前項などの原因でダイブコンピューターが故障した場合はすぐにダイビングを中止しなければなりません。

バディとダイコンを見ながらの続行もNGです。

 

私たちが行うレジャーダイビングは無減圧でのダイビングが大原則の為、基本的にすぐに浮上を行います。

とは言え安全停止を行うに超したことはありません。

(特にPADI使用のRDP※₁ではNDL※₂から3つ上の圧力グループでは安全停止が必要になっている)

 

また浮上速度は必ずコントロールするべきです。

日頃からダイコンのアラームに頼らない浮上を心掛けましょう。

 

ダイビングはバディシステムが基本です。

自分のダイコンが壊れたからと言って自分だけ浮上することはないように。

 

もしNDL付近で故障したら最悪減圧手順を踏んでの浮上になります。

ですがそもそもレジャーダイバーにとっての減圧手順はダイコンに依存している人が大多数だと思うので実質無理かと。

なのでダイブコンピューターを使ってのNDLギリギリのダイビングやDECOを消す前提のダイビングはやめましょう。

そのことには別記事で触れています。

 

※₁…Recreation Dive Planner 

※₂…No Decompression Limit(減圧停止不要限界時間)

 

2ダイビング終了後の行動

 

無事にダイビングを中止したらその日は次のダイビングを行わないようにします。

12時間以上は潜水禁止となっていますがダイブプロフィールによってリスクは様々なので24時間以上は潜らないことが望ましいと言われます。

(メーカーの取り扱い説明書にも故障時の待機時間は記載されているかと思いますので確認して見ましょう。)

 

別のダイブコンプーターを使ってのダイビング継続も行ってはいけません。

次回のダイビングのNDLは前回のダイビング後の圧力グループから休憩時間分の窒素排出を差し引いて決められている為です。

つまり別のダイコンを使うと1本目扱い(体内残留窒素がない状態)となりNDLが長くなります。

 

 

2つのダイコンを使ってのダイビング

それではダイビングを中止ししたくない場合はどうすればいいかと言うと…。

 

もう一つダイコンを持って入りましょう。

片方のダイコンが壊れても、もう片方でダイビングを続けられます。

さすがに2つ同時に壊れる可能性は低いです、壊れた場合はあきらめます。

 

しかし注意点もあります。

ダイコンのアルゴリズム(体内残留窒素量を計算するもの)はそれぞれメーカーやダイコンの型式によって違います。

つまりダイコンによってNDLや圧力グループに差があるのです。

そのため片方のダイコンがNDLになっても、もう片方のダイコンは少しの余裕があったりします。

 

通常時は条件のより厳しい方のダイコンを使用してダイビングを行います。

控えめなダイビングを行うのが常識です。

 

まとめ

 

  • ダイコンの故障の原因のほとんどが水没・バッテリー不足
  • ダイコンが壊れたらダイビングを中止する
  • 浮上後は12~24時間以上(またはメーカー推奨時間)ダイビングをしない
  • 中止したくなかったらもう1つ(予備)ダイコンを持って潜る
  • 2つダイコンを使うなら条件の厳しい方をメインで使用

 

折角ダイビングに行ったならなるべくなら中止にしたくないですよね?

この記事を読んで頂けた方はこれを機に予備ダイコンの所持を検討してみてはどうでしょうか?

 

予備としてオススメのダイブコンピューターはソーラータイプのものです。

バッテリー交換や充電ケーブルでの充電が不要になります。

またダイコンの蓋を開けることがないので水没のリスクも低いです。(絶対水没しない訳ではない)

 

 

tusaのDCソーラーにはM値警告機能がついているのでより控えめなダイビングがし易くなります。

最新のものはBluetoothでスマートフォンに接続し、自動でログを書いてくれます。

そういう機能を求めていないのであれば旧式でも問題無いと思います。

 

 

今回は以上となります。

ダイビングはバックアップ器材の装備も検討して安全に行いましょう!

それでは。

 

 

最後に私がダイビングに使用しているものを紹介します。

 

 

私は現在ダイブコンピューターを2つとダイバーズウォッチ1つの計3つを付けて潜っています。

 

メイン(左腕)…GARMIN Descent Mk1

 

サブ(BCD左肩のDリング装着)…tusa DC Solar IQ1203

 

ダイバーズウォッチ(右腕)…CITIZEN PROMASTER BN0190-15E

 

 

ダイバーズウォッチを付けている理由は

  • アナログ表示のため現在時刻・経過時間が分かり易い
  • もし2つのダイコンが不良でも安全停止時間3分だけは守れる
  • 海上で遭難しても方角が分かる
  • 折角のダイバーズウォッチ着けなきゃもったいない

といった感じです。

 

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