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2022年3月某日某所でダイビング中に発生した死亡事故を受けて、潜水事故について少し考えることとしました。

※今回の件の詳細についてはまだ知らないため、内容としては関係はないかも知れません。

 

↓潜水事故の実例・対策はこちら↓

 

この記事の目次

事故発生要因の分析

サラリーマンとしての視点

私、普段はバリバリのサラリーマンにございます。

サラリーマンと言っても、現場で油にまみれて働く奴です。

 

「毎日危なかったことを発表しぃ、なんかあるやろ?」

と、そんな毎日危ないことあってキミの職場大丈夫か・・・?と思いながらもちゃんと考える訳です。危なかったことを。

マジで無くても産み出し・・・

 

なので今回は工場作業者としての視点で事故について考えていきます。

 

そんなところで今回の内容は・・・
  • 事故がどうやって起きるか考えよう
  • 事故を防止しよう

 

 

事故発生の条件

事故発生の条件として、私たちは常々「不安全行動」「不安全状態」に分けて考えております。

その2つが重なったとき事故(災害)が起きる可能性が高くなるという物です。

って、厚生労働省も言っとる

 

↓パっと見こんな感じ↓

 

図のように事故発生の確率が大きくなるのは右、2つの要因が重なったところ(災害の約95%)

中央図のように不安全行動をとっても周囲が安全な状態であれば事故は起きにくくなる。

 

とはいえ「安全行動」「安全状態」でもごく稀に事故は起きるので注意。(左図)

体調の急変や空から女の子が・・・など

 

危ないダイバーを集めて例を作ってみた

 

 

 

なんこいつら・・・?

 

ここに見るからに危なそうなダイバーに集まって貰いました。

これをみて何がどう危ないのかを考えてみてください。

 

考え方と一例は・・・

 

「不安全行動」+「不安全状態」+「災害の形態」

これで考えをまとめます。

実際の現場では非定型、「~していなかったので」を使うなやらうんたらありますがその辺は割愛

 

ラダーの側面を持ったという「不安全行動(誤った動作)」をした際に、船とラダーの間に隙間ができる「不安全状態」が重なって手を挟むという「事故」が発生する。

といった感じでしょうか。

 

シリンダーが縦置き(立て置き)されているというのは一見「不安全状態」なのですが、立てて置いた→「危険な状態を作る」という「不安全行動」をしています。

この場合の「不安全状態」は「シリンダーが倒れる」といった状況を指します。

 

事故防止の考え方

そしたらどうやって事故を防ぐかということになりますが、2つの要因の内一つを消してやるわけです。

それで基本的には95%の事故を防ぐことが出来ます。

 

とは言え「不安全状態」というのは取り除くことが難しい。

何故かというと・・・
    • 生物に干渉しないというルール→生物を取り除けない
    • 器材壊れる時は壊れる→物の不良を0には出来ない

こういった具合に不安全状態は完全にコントロールすることが出来ないからですね。

 

なので「不安全行動」の方を取り除いてやるわけです。

 

このような感じです。

2番目は安全を確認して海底に着底するよりも、一般的にダイビング中は中性浮力を保ち着底しない方が望ましいです。

「安全行動」の為にはしっかり中性浮力をとるスキルが必要になります。

 

ダイビングは他のスポーツよりも危ない?

「ダイビングは危ないって?そんなことないで!ルールを守っていれば安全や!」

ダイバーに聞くとよく聞くこの言葉、今回の考え方をするとどうでしょう?

実際は?

私自身もルールを守っていれば安全には潜れるのだとは思います。

が、

 

やはり陸上との差別化や違いははっきりと念頭に置いておきたいもの。

「不安全行動」+「不安全状態」で考えるとこんな感じ↓

 

 

つまりどういうことか?

 

それは「不安全行動」をしてしまうだけで陸上でいう「不安全行動」+「不安全状態」の形が出来てしまうということ。

ダイビング中は一見不安全状態がなくても、ダイバーの不注意や不安全行動だけで事故・災害の形を作ってしまいます。

例)「残圧管理を怠ったので」+「水面に出られず」+「溺水する」

 

逆もまた然りで、そもそも「水中という不安全状態を作る」という「不安全行動」に類似するものをしているので、

「器材が壊れる」などの不安全状態が発生するだけで「不安全行動」+「不安全状態」の形が出来てしまいます。

例)「水の中にいるので」+「BCDの給気が止まらなくなった際に」+「急浮上する」

 

 

陸でサッカーをしている人が溺水することはないし、ゴルフしている人が急浮上することはありません。

いや、もしかしたらあるかも知れんが・・・

 

いくらルールを守っていてもやはり水中という環境は特別です。

ルールを守っていれば(ノンダイバーが思っているよりは)安全には潜れる

 

くらいの考え方でいた方が控えめなダイビングが出来るかと思います。

 

まとめ

今回のまとめは

事故はどうやって起きるか
  1. 「不安全行動」+「不安全状態」の形になると発生しやすい
  2. ダイビングでは「水の中に入る」という不安全行動をしている
  3. ダイビングでは「水中」という「不安全状態」の中で行っている
  4. 「不安全行動」と「不安全状態」どちらか一つでも発生すれば(1)の形になる

災害原因の約95%が「不安全行動」+「不安全状態」の形と書きましたが、この形になると95%の確率で事故るというわけではないので注意。

あくまで災害原因の内訳です。

とは言えこの形を満たすと事故に繋がりやすいので油断はしないように。

 

事故を防止するには?
  • 不安全行動を取り除いてやる
  • 不安全状態をコントロールすることは出来ない
  • 「不安全行動」をしないスキルを身につける

生物への接触はできないし、器材の破損や不良は確実には防止できない。

その為、「不安全行動」をしないことを心がけよう。

その為には普段からダイビングスキルを磨くことも大事です。

気持ちだけでは安全行動はできません。

 

管理者(ガイドやインストラクター)は「不安全状態」を取り除くことにも力を入れましょう

例)

  • ラダーは浮き上がらないようにしっかり固定する
  • シリンダーの固定ストッパーを取り入れる

 

今回は以上です。

たまには事故について考え、安全なダイビングライフを送りましょう。

 

それでは!

 

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