前回の記事でログブックのあれやこれについて紹介していきました。
記事の最後に自作のログブックにも触れましたが、いざ作ろうとしても実際のところ何を書いたら良いのか?
そう悩まれる方の為に今回は「ログブック」に書いた方がよい必要事項をラインナップしました。
是非参考にしてみてください。
↓↓前回はこちら↓↓
この記事の目次
必要事項とは
まず前提として必要事項はダイビング指導団体によって若干異なるということ。
他のダイビング関係のサイトを見て回っても様々でした。
詳しくは自分の指導団体やショップに確認することをお勧めします。
今回は私の所属しているPADIでの基準を元に考えていきます。
必須事項
これだけは書いておいたほうが良いというものです。
1.ダイブ本数
2.日付
3.ダイブポイント
4.ダイブタイム(開始終了時間・潜水時間)
5.水深(最大水深・平均水深)
6.シリンダー使用量(開始前残圧-終了残圧)
7.バディサイン(及びガイド・インストラクター)
1ダイブ本数
前回の記事でも記載した通りダイブ本数は、ステップアップコースの受講資格や認定条件になっています。
またダイビングショップやリゾートによってはダイブ本数でダイブポイントの制限を行ってることがあります。
祝100本、200本などのアニバーサリーダイブを目指すことも楽しみの一つです。
※オープンウォーターでのトレーニングダイブ(AOWやRED等の講習)もダイブ本数に加算することができます。
2日付
前回いつ潜ったか?どれ位のスパンで潜っているか?が分かります。
ダイブ本数と一緒にダイビングの参加申請書に記入を求められることが多いです。
3ダイブポイント
どこで潜ったか?の記録だけでなく、どんな環境で潜ったかの証明にもなります。
オープンウォーターに適している環境かどうかが重要になります。
原則トレーニングダイブはオーバーヘッド環境では行ってはいけないので、トレーニングダイブをする際は注意が必要です。
4ダイブタイム
ダイビング開始時間、終了時間及びダイブタイムを記入します。
ナイトダイビングの際は併せて「ナイト」と記入しておくと分かり易いです。
透明度の記入欄があればそこに書くこともあります。
※ナイトダイビングの経験が認定条件に必要なコースもあります。
5水深
そのダイビングの平均水深と最大水深を記入します。
最大水深はステップアップコースなどの受講・認定条件のディープダイブ経験の証明に必要になります。
※18m~30mでのダイビング経験
平均水深はオープンウォーターの基準に係わります。
6シリンダーの空気消費量
ダイビング開始前残圧、終了後残圧(差し引くことで消費量を算出)を記入します。
使用したシリンダー容量(8L、10L、12L・・・)の記入も忘れずに。
オープンウォーターの基準に係わります。
7サイン
バディやインストラクター、ガイドのサインを記入して貰います。
このサインを持ってそのダイビングをしたことの証明になります。
基本的にはインストラクター、ガイドが記入することが多いですがバディ同士のサインでも大丈夫です。
バディサインは徹底的に拘ってみても良いかと思います。(格好いい)
書いておくと便利な事項
必須事項以外にも書いておくと今後のダイビングの参考になる項目を挙げておきます。
特に赤文字は安全やステップアップコースに役立つ事項です。
6~10項、11~13項はまとめて紹介。
利用ショップはどのショップでどのくらい潜っているか、累計ダイブタイムはダイブ本数と併せて自分のダイビング経験の指標になります。
1.安全停止の有無
2.水面休息時間
3.空気の種類
4.器材構成
5.利用ショップ
6.海水、淡水
7.ウエイト量
8.シリンダーの種類
9.スーツの種類
10.気温、水温
11.透明度
12.風、波
13.天気
14.累計ダイブタイム
1.2
安全停止の有無、水面休息時間は減圧症やその他の事故に遭遇したときに控えておいた方が良い情報です。
事故が発生した場合、最低でもその日のダイブプロフィールを求められます。
プロフィールが詳細に書かれているほど事故の原因、今後の対策を検討し易くなります。
3.4
ステップアップコースやテックダイビングを始める際に証明が必要な場合があります。
空気の種類とは所謂「エンリッチドエア」と言われるものです。
器材構成は「サイドマウント」で潜ったかどうか。
こういった特別な空気や器材をある程度経験したダイバーだけが受講できるコースもあります。
6~10
こういった潜った環境や気候、器材と一緒にスーツやウエイト量を詳しく書いておくと次回以降のダイビングの参考になります。
例えば・・・
「この水温ならウェットスーツで潜れたから今回も大丈夫そうだ」
「アルミシリンダーの時はちゃんと1kgウエイト増やしているな」
といった具合です。
ログにこういった情報を詳しく書いておくと、その時々の器材構成だけでなく自分が成長できていることにも気づけるかも知れません。
(だんだん使用しているウエイトが減ってきているなどなど)
11~13
書いておくと自分がどんな環境で潜ってきたかを思い起こすことができます。
「このときは手を伸ばした先も見えなかってん・・・」
「クソほど天気は良かったのに白波いっぱいで草、揉まれてやるわ」
面白かったことや印象に残したいことは強調して書いておくと思い出しやすくなるかも知れませんね。
備考欄の使い方
ログに備考欄を作る際によく書かれるものを挙げておきます。
1.見た生物の名前(絵でも良いかも)
2.良かった点(感想、見所など)
3.反省点(危なかったこと、次回に活かすこと等)
4.水中地図
5.SP、ステップアップコースの種類
6.バディ、ガイドからの感想
ログを見て楽しみたい人が充実させているのがこの備考欄ですね。
何を書いてもOKです。
終わりに
如何だったでしょうか少し文字ばかりで退屈な感じになってしまいましたが、自作ログを作る際の参考になれば幸いです。
ダイビングは水中だけでなく陸でも楽しめるアクティビティだと思っています。
皆さんも是非ログを充実させて今後のダイビングをより安全で楽しいものにしていってください。
それでは!