今年度から高校での金融教育も始まり、資産形成だったり投資だったりの話をよく聞くようになりましたね。
よく聞くのが、
「俺はリスクを取ってでも大きなリターンを狙うんや!」
「わしはリターンが小さくても安定した資産形成をしたい」
といった願望。
このよく話題に出てくる「ハイリスク=ハイリターン」「ローリスク=ローリターン」ですがこれをそのままの意味でとらえると少々危険。
「人によってリスクとリターンは変動する」と言ったのはハワード・マークスか誰だったか。
多少解釈は異なるかも知れませんが今回はこのリスクの取り方についてなんとかダイビングに繋げて記事にしたいと思った次第です。
投資のリスク・リターン
図の左側のように「ハイリスク=ハイリターン」「ローリスク=ローリターン」と概ね平等になると考えるのが、よく話題に上がる考え方。
同じ商品を同じタイミングで買えば同じ結果が出る見たいなやつです。
しかし実際には同じ結果にはなり得ません。
株式の例で例えてみましょう。
「これから上がる株」と言う物を買うにしても、知識がある人間はもし「下がった場合の撤退点やルール」、経験がある人は「自分の思っていた動きと違うからやめとく」といったリスク回避やリスクを最小限に抑える行動を取ったり、「ここまで上がったら絶対に売る」と言うルールで利益を確定させたりもします。
その知識や経験、はたまた技量がなければ、下がり続ける株をいつまでも手放せず大損したり、まだ上がると思って放置していたらいつの間にか暴落して元値付近まで戻っていた。
なんてこともあります。
実際にはこんな簡単な話ではないのですが図の右側のようにリスクとリターンは知識や経験・技量によって上振れも下振れもする、必ずしも平等にならないのです。
ではダイビングのリスクは?
今回は「深く潜るほど楽しい」をリターンとして考えてみます。
もちろん深く潜ると減圧症やエア切れ、窒素酔いなどのリスクが高くなります。
しかし先ほどの投資のリスクリターンのようにダイビングでも技量によって結果が変わります。
知識や技量がある人は・・・
- 30m付近からは窒素酔いに気を付けよう
- NDLは大丈夫か?
- エキジット分のエアに余裕はあるか?
- 水面付近ではよりゆっくりと浮上しよう
そういったことについてしっかりと考えます。
またその考えを実行するスキルがあります。
ダイビングは自分のスキルに合った「控えめなダイビングをする」が鉄則です。
つまり今回の「深く潜るほど楽しい」を例にすると、
- スキルが未熟なダイバーは浅い場所でリスクの許容限界が訪れ深くまで潜れない=ハイリスクでローリターン
- スキルが成熟しているダイバーは深くまで潜ってもリスクの許容限界まで余裕がある=ローリスクハイリターン
こういった具合になります。
「深い場所」と言っても全ダイバーにとって必ずしも同じだけ危ないとはならない訳です。
終わりに
今回は少し極端な例を使ってみました。
実際には、
「実際には浅い場所でも楽しいよ!」
「そもそも深い場所に楽しみは求めてねぇよ」
みたいにダイバーにとって楽しみのスタイルが違います。
しかし知識や技量がないと危なくないと思っている場所でもリスクが大きいので、普段から知識やスキルはアップグレードさせていく必要がありますね。
などと言っている私はブランクダイバーです。
それでは!
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