2020年 The Undersea Journal 3QUARTERにて新しいハンドシグナルが発表されています。
今年2月初旬にはPADIの公式HPのNEWSにもリストアップされたので共有していきます。
詳しくはPADI公式ページのNEWS欄にて確認してみてください。
New Hand Signal Quickly Communicates When a Diver Is Ill
(新しいハンドシグナルはダイバーの体調変化を素早く伝える)
概要は上記の様になっています。
既存のハンドシグナルとして、「何か変だ、何かおかしい。(異常あり)」があります。
よく使う例としては
- 耳を指してこの合図を使うことで「耳抜きが出来ない、耳が痛い」
- あこむら返りをした場合に部位を指して「足を攣った」
といった感じでしょうか。
この「異常あり」のハンドシグナル、特定の部位・器材を指して使うことは簡単です。
しかしダイビング中の突発的な体調不良(吐き気や意識混濁などの表現しにくいもの)を相手に伝えることは困難。
この場合トラブルダイバーは単にダイビングの打ち切り・浮上の合図を出して水面に向かうことが多かったみたいです。
バディ側も状況判断に時間が掛ったり、適切な判断を出せずトラブルダイバーを一人で浮上させる恐れもありました。
今回新しく導入されたハンドシグナルは 「体調が悪い」というもの。
※ダイバーの手は指を自分の方に向けて、頭と胴体を含む楕円形を「描く」
これを使用することのメリットは以下のようなもの。
- 体調不良時の意思表示が明確に行える
- 意思表示することへの重要性の認識・早めの実施
- トラブル時の適切な対応が出来る
今後「体調が悪い」のハンドシグナルが出されることがあるかも知れません。
ダイバーが意識を失うのは、浮上中・水面に上がった直後が多いそうです。
いつも以上に浮上中のバディへの注意を払い、意識を失った時などに備えましょう。
「エキジットしたら終わり」ではなく、バディへの適切なサポートを忘れずに!
使用例: