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久しぶりのダイビングログ|10年ぶりの串本で、課題と改善が見えた3本
2026年5月25日、和歌山県の串本でダイビングをしてきました。
ダイビング自体は約9か月ぶり。串本で潜るのは、およそ10年ぶりです。
普段は日本海側で潜ることが多いため、久しぶりの太平洋は、生物の種類も海の雰囲気もかなり新鮮でした。
今回の3本では、アカシマタキベラやキクチカニダマシ、チンアナゴ、ジョーフィッシュ、口内保育中のアオスジテンジクダイなどを観察できました。
一方、1本目では以前よりエア消費が早くなり、自分の呼吸、浮力調整、フィンワーク、器材バランスを見直すことになりました。
ただ反省して終わるのではなく、2本目と3本目で原因を考え、実際に修正を試せたことも今回の大きな収穫です。
この記事では、広島から串本までの道中と、3本のダイビングログを中心にまとめます。技術的な考察や器材の検証については、別記事で詳しく掘り下げていく予定です。
1本目:住崎|新しい和名を持つアカシマタキベラを探す
1本目は「住崎」へ。
今回のお目当ては、最近この周辺に住み着いているというアカシマタキベラです。
アカシマタキベラは、2023年に新しい標準和名が提唱されたばかりの魚。串本でも珍しい魚として紹介されており、無事カメラに収めることができました。

ただ、ここで復帰ダイブらしい課題が出ます。
どうにか写真を撮ろうと魚を追いかけ、気づけばかなり体力を使っていました。水中で魚を追うと、自分で思っている以上にフィンを動かします。久しぶりのダイビングでやることではなかったかもしれません。
もう一つ印象に残ったのが、キクチカニダマシ。
普段、カニを見て特別テンションが上がることは少ないのですが、今回は別でした。見た目がどことなく某仮面ライダーカブトのガタ〇クを思わせます。

そうして生物を見ているうちに、10Lシリンダーで180barあった残圧は50barへ。
残圧は潜水中も定期的に確認していましたが、以前の自分と比べても明らかにエア消費のペースが速く、最初から違和感がありました。
この時点では、9ヶ月ぶりのダイビングによる緊張で呼吸が浅くなっているのが主な原因だと判断。50barでガイドへ浮上の合図を出し、一緒に安全停止をしてエキジットしました。
しかし、原因は緊張だけではありませんでした。
船に戻ってから1本目を振り返ると、泳ぎ方、浮力調整、フィンワーク、器材の組み合わせにも見直すべき点がありそうです。
詳しい原因分析は別記事で整理します。
2本目:備前|船上での脳内会議を経て、もう一度海へ
1本目の船上休憩中、先ほどのエア消費について一人で脳内会議を開きました。
久しぶりの緊張は仕方がないとしても、魚を追いかけて動きすぎたことや、フィンワークが増えていたことは修正できます。
そこで2本目は、次の点を意識しました。
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魚を無理に追わない
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ゆっくり泳ぐ
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浮力を呼吸だけで支えない
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ガイドと同程度か、少し浅い深度を取る
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不要なフィンワークを減らす

海中で実際に見るのは初めてだったチンアナゴを発見し、一人でかなり興奮しました。(追ってはいない)
ところが、周囲の反応は思ったより静かです。
どうやら皆さんはアオリイカに夢中だった様子。
申し訳ないのですが、私はイカが少し苦手です。周囲と熱量がずれたまま、初めて見るチンアナゴを楽しんでいました。
その後は、卵を守るクマノミを観察。


海の中でも生き物たちの繁殖行動が始まり、少しずつ夏へ向かっていることを感じます。
1本目より残圧には余裕が出ましたが、今度は自分の姿勢が気になりました。
上半身がやや起き上がり、身体が水平になりきっていません。足元が重すぎるのではないかと考え、3本目ではアンクルウェイトを外して試すことにしました。
3本目:グラスワールド|アンクルウェイトを外し、姿勢を再調整
3本目はアンクルウェイトを外してエントリーしました。
結果としては、水平姿勢を取りやすくなり、足側へ空気がたまりすぎることもありませんでした。足からの吹き上がりもなく、自分の範囲では問題なくコントロールできています。
今回の装備では、GTフィンにアンクルウェイトを加えたことで、足元が重くなりすぎていた可能性があります。
ただし、1回だけで最適な設定と断定はできません。
あと数回、同じような条件で潜りながら、ウェイト量を含めて改めて確認したいところです。
3本目のお目当てはジョーフィッシュ。
以前の感覚を思い出しながら、驚かせないよう時間をかけてゆっくり近づきました。
ところが、こちらが慎重に近づいてもほとんど引っ込みません。
この個体のサービス精神が旺盛だったのか、水温や季節も関係していたのかは分かりませんが、落ち着いて観察できました。

もう一つのお目当ては、アオスジテンジクダイです。
ちょうど口内保育中とのことで、卵を抱えている個体を狙って撮影。しばらく粘り、何とか口を開いた瞬間をカメラに収めることができました。

TG-3のピントが合いにくい
今回の3本を通して、カメラについて一つ気になったことがあります。
使用したOLYMPUS TG-3のピントが、なかなか撮影対象に合いません。
帰宅後に調べると、暗い環境や被写体とのコントラストが弱い状況では、オートフォーカスが被写体を捉えにくくなることがあります。
今回の水中でも、被写体へ当たる光が不足していた可能性があります。
ライトの当て方、撮影モード、被写体との距離など、カメラ側にもまだ見直せる部分がありそうです。
ダイビング器材だけでなく、水中撮影の環境も少しずつ充実させたいと思いました。
まとめ|久しぶりの海は、楽しいだけでは終わらなかった

9か月ぶり、そして約10年ぶりの串本ダイビングは、生物との出会いだけでなく、自分の潜り方を見直す一日になりました。
1本目ではエア消費が早くなり、久しぶりの緊張が原因だと思っていました。
しかし、その後に振り返ると、魚を追って動きすぎたこと、フィンワークが多かったこと、吸い気味の呼吸で浮力を支えていたこと、GTフィンとアンクルウェイトの組み合わせなど、複数の要因が重なっていたように感じます。
2本目では泳ぐ速度と浮力調整を意識し、3本目ではアンクルウェイトを外して姿勢を確認しました。
一度のダイビングだけで正解を決めることはできませんが、違和感をそのままにせず、その日のうちに一つずつ試せたことは大きな収穫でした。
そして何より、久しぶりの太平洋で見慣れない生物を追い、写真を撮り、海の季節を感じる時間はやはり楽しいものでした。
ダイビング自体を嫌いになったわけではなく、続けるためのペースと方法をもう一度考える必要があるのだと思います。
今回のログから、今後は次のテーマを別記事で掘り下げます。
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中性浮力が取れていても呼吸が自由ではない問題
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GTフィンとアンクルウェイトによる姿勢の変化
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ダイビングで「考えて潜る」とは何か
今回の串本ダイビングは、復帰の完成ではなく、もう一度海へ戻るための再スタートになりました。






